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　　【かぐや姫の告白】

　　（三）

　　このことを帝聞こし召して、竹取が家に御使ひつかはさせたまふ。御使ひに竹取いで會(huì)ひて、泣くこと限りなし。このことを嘆くに、ひげも白く、腰もかがまり、目もただれにけり。翁、今年は五十（いそぢ）ばかりなりけれども、もの思ふには、かた時(shí)になむ老いになりにけると見(jiàn)ゆ。御使ひ、仰せごととて翁にいはく、「いと心苦しくもの思ふなるは、まことか」と仰せたまふ。竹取泣く泣く申す?！袱长问迦栅摔胜?、月の都より、かぐや姫の迎へにまうで來(lái)（く）なる。たふとく問(wèn)はせたまふ。この十五日は、人々賜はりて、月の都の人まうで來(lái)（こ）ば捕へさせむ」と申す。御使ひ?guī)ⅳ辘蓼黏辘?、翁のありさま申して、奏しつることども申すを聞こし召して、のたまふ、「一目?jiàn)たまひし御心だに忘れたまはぬに、明け暮れ見(jiàn)慣れたるかぐや姫をやりては、いかが思ふべき」

　　かの十五日、司（つかさ）々に仰せて、勅使少將高野の大國(guó)（おほくに）といふ人をさして、六衛(wèi)（りくゑ）の司合はせて二千人の人を、竹取が家につかはす。家にまかりて、築地（ついぢ）の上に千人、屋（や）の上に千人、家の人々いと多かりけるに合はせて、あけるひまもなく守らす。この守る人々も弓矢を帯して、母屋の內(nèi)には、女どもを番にをりて守らす。女、塗籠（ぬりごめ）の內(nèi)に、かぐや姫をいだかへてをり。翁、塗籠の戸をさして、戸口にをり。翁のいはく、「かばかり守る所に、天（あめ）の人にも負(fù)けむや」と言ひて、屋の上にをる人々にいはく、「つゆも、物空にかけらば、ふと射殺したまへ」。守る人々のいはく、「かばかりして守る所に、はり一つだにあらば、まづ射殺して、ほかにさらむと思ひはべる」と言ふ。翁これを聞きて頼もしがりけり。

　　（現(xiàn)代語(yǔ)訳）

　　このことを帝がお聞きあそばして、竹取の翁の家に御使者を遣わされた。御使者に竹取の翁は出て會(huì)ったが、ただ泣くばかりである。あまりの嘆きに、ひげも白くなり、腰もかがまり、目もただれてしまった。翁は、今年は五十歳ばかりであるのに、思い悩み、まことにわずかな間で老人になってしまうものと見(jiàn)える。御使者が、帝の仰せごととして、「周りの者がたいそう心苦しく思うほど思い悩んでいるというのはまことか」とおっしゃる。竹取の翁は泣く泣く申し上げる。「この十五日に実は、月の都からかぐや姫の迎えがやって來(lái)るのです。もったいなくもよくお尋ねくださいました。この十五日は、御家來(lái)衆(zhòng)を派遣くださり、月の都の人がやって來(lái)たら捕らえさせていただけないものか」。御使者は帰り參上して、翁のようすを申し上げ、翁が奏上したことなどを申し上げた。帝はそれをお聞きあそばして、おっしゃるには、「一目見(jiàn)た私の心でさえかぐや姫のことを忘れられないのに、明け暮れ見(jiàn)慣れてきたかぐや姫を月の都にやっては、翁はどれほど辛く思うであろうか」

　　その十五日、役所役所に命じて、勅使少將高野の大國(guó)という人を任命し、六衛(wèi)府の武官あわせて二千人の人を竹取の翁の家にお遣わしになった。家にやって來(lái)て、築地の上に千人、屋根の上に千人、翁の家の召使いたちの多人數(shù)にあわせて、あいている隙間もなくかぐや姫を守らせた。この守護(hù)する召使いたちも、男は弓矢を攜え、母屋の內(nèi)では女どもに番をさせて守らせた。嫗は、塗籠の中にかぐや姫を抱きかかえている。翁は、塗籠の戸を閉ざして、戸口に待機(jī)している。翁が言うことは、「これほど守りを固めた所で、天人にも負(fù)けるものか」と、そして屋根の上にいる人々に言うには、「少しでも何か空を飛んだら、すぐに射殺してくだされ」。守る人々は、「これほどにして守っている所に、針一本でも飛んできたら、射殺してのけてしまおうぞ」と言う。翁はこれを聞いて頼もしく思った。